令和3年を振り返って岡 貴子(文部科学省 総合教育政策局 専修学校教育振興室長)
気が付けば師走となり、今年も残すところあとわずかになりました。
新型コロナウイルス感染症対応が引き続き求められる中、各専修学校におかれては、学生・生徒の学修機会の確保と感染拡大防止の両立に御対応いただいていることに感謝申し上げます。
文部科学省では、専修学校の魅力を中高生や教職員、保護者など多くの方に知っていただくための取組として、本年3月に「専修学校 #知る専」広報プロジェクトをスタートしました。学校動画や取組記事の提供に御協力いただいた関係者の皆様には御礼申し上げます。また、この「#知る専」のウェブサイトで使用するロゴマークを専門学校生、高等専修学校生等から募集し、最優秀賞・優秀賞10作品について、11月に文部科学大臣から表彰状を授与いただきました。どれも素敵なデザインで、学生・生徒さん達の感性の豊かさに感銘を受けました。
また、今年は「専修学校の質の保証・向上に関する調査研究協力者会議」の議論をスタートし、職業実践専門課程制度の充実に向けて有識者の先生方に御議論いただいております。協力者会議の検討状況は以下のHPから御覧いただけますので、是非御覧下さい。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/027/index.htm
今後、この有識者会議における議論も踏まえ、文部科学省としても職業実践専門課程の充実に向けた方策を検討していきたいと考えています。
専修学校教育振興室長着任以降、いくつかの専修学校を視察させていただきました。
いずれの学校でも、自分の夢や目標にむかって真剣に勉学に取り組んでいる学生・生徒さん、その夢を支えていくために熱心に授業に取り組まれておられる教職員の皆様の姿を拝見しました。そして専修学校は、社会が変革していく中、社会のニーズに対応した多種多様な実践的教育を行い、地域課題解決に資する教育機関であり、その役割の重要性を改めて実感した次第です。
文部科学省としても、引き続き多くの学生・生徒さん達の夢や目標を実現し、たくさんの可能性が広がる専修学校教育の振興に努めていきたいと思います。
(メールマガジン第18号(2021.12.21)に掲載)