第7回 有朋高等学院 髙橋貴暢先生2023.11.02
福島県福島市にある有朋高等学院は、中学校を卒業した生徒が入学する3年課程の全日制高等専修学校です。「小さな学校だからこそ、できることがある」をモットーに、一斉指導と個別指導を組み合わせた授業を行い、1学年2クラスと、こじんまりとした学校ならではの生徒一人ひとりに寄り添った指導を行っています。
卒業生は、高等学校と高等専修学校の卒業証書を同時に取得でき、高等学校卒業生と同じように、その後は進学や就職へと進んでいきます。
何でも相談できる兄貴みたいな存在
学生時代はクロスカントリースキーの選手で、国体に出場したこともある髙橋貴暢先生。
高校時代の恩師のようになりたいと体育大学に進学し、教員免許を取得。大学院にまで進み、その頃から非常勤教師として有朋高等学院に教えに来ていたそう。
「その縁で、そのままこの学校に務めることになりました。学生時代は、全国大会を目指すような選手を育成したい!と思っていたのですが、この学校の生徒たちはむしろ逆。でもだからこそやりがいがあります」。
これまであまりスポーツに触れてこなかった生徒も多く、「初めてグローブをつけたり、ボールが取れたり、シュートが決められたり、そういった生徒たちを見ていると、小さな喜びかもしれませんが、生徒本人よりも自分の方が喜びを感じていると思います」。
また、日頃から大切にしているのは、自分自身が元気でいることだそう。
「まずは先生である自分が元気でないと、生徒も元気が出ないですよね。自分自身はいつもベストな状態でいるよう心がけていて、ストレスは運動で解消しています(笑)」。
自身は趣味で、ソフトボールや野球などのサークル10チームに所属。
「社会人になってから、それまでやってきた個人競技よりも団体競技の面白さに目覚めました。自分が所属しているチームには、本校の卒業生がいる団体もあります。そうやって卒業後も生徒と付き合いがあるのはとても嬉しいですね」。