大阪・関西万博のVR制作に挑戦!2024.10.30
開校は1967年、デザインを学ぶ学校としてスタートした創造社デザイン専門学校は、社会人向けの夜間部にも力を入れている関西で最も古いデザイン系の専門学校のひとつです。現在は、ICTデザインやプロダクトデザインなど3学科6専攻で構成されています。
その中でも2024年に開設したばかりのICTデザイン・マーケティング学科の学生たちが、2025年地元で開催される大阪・関西万博に合わせて、大阪府のパビリオンをPRするVR動画を制作。完成した動画は、西淀川区の区民祭りのブースでお披露目をしました!
PROCESS 1 8月20日 現地での動画撮影
特別に許可を得て、工事中の大阪・関西万博の敷地内で、大阪ヘルスケアパビリオンの撮影を実施。ソフトバンクの協力も得て、360℃カメラを使用しての撮影に、参加した3名の学生のうちの一人、井上雄大さんは「万博には多くの人が関わっていることを実感しました。今日の動画を元にバーチャルな素材を掛け合わせた動画が作れたら」と語ります。社会人経験を経て入学した井上さんのようにリスキリングを目的に学んでいる人がこのコースには多く、同じく撮影に参加した渡邊日南子さんは元看護師。「これからの時代、医療の世界にもICTはもっと必要になると思うので、自分のできることとICTの知識を生かせられたらと思ってこの学校で学んでいます」とのこと。
PROCESS 2 9月 学校で動画制作
担当の中前ヒロフミ先生の指導の元、12名の学生が4チームに分かれて、撮影した映像を使ってVR動画を制作。大阪ヘルスケアパビリオン以外の周辺の映像は公表してはならないなどの制約もある中、どういう構成にすればいいのか、それぞれのチームが頭を悩ませます。
元カメラマンだという関岡大晃さんは「全員が動画編集未経験の中で、役割分担をしながら作っています。何とか間に合わせたい」と話します。別のチームの蓮井勇作さんは「ちょっとCMみたいなコンパクトな動画が作れたら。ただソフトなどの操作が大変で」とも。限られた時間の中、慣れない動画制作にはみなさんそれぞれに苦労があるようでした。
PROCESS 3 10月5日 「西淀川区民まつり」で動画発表
完成した4本の動画を、西淀川区の西淀公園で開催された「第51回西淀川区民まつり」の大阪・関西万博のブースで発表。当日はお天気にも恵まれ、区民の方々が続々と来場し、学生さんたちもブースを訪れた人たちに動画の説明や視聴のお手伝いをしました。
将来はプログラミングも学べるカフェをやりたいという中西洋子さんは、動画制作を振り返り、「とても楽しかったです。万博のことをいろいろ調べたり、使える動画を探したり。自分自身のスキルアップにもつながりました」と語ります。撮影にも参加した小山迪士さんは「メンバーそれぞれにこだわりがあったので、お互いどう意見をすり合わせていくか、チームで仕事をすることの難しさを学びました」とのこと。
4本の動画は、西淀川区のキャラクターやバーチャルの素材をかけ合わせたり、クイズ形式になっているなど、それぞれに趣向が凝らされており、視聴すると実際にその場にいるかのような臨場感や浮遊感が味わえ、学生たちの苦労と創意工夫が感じられるものでした。