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第4回 尚美ミュージックカレッジ専門学校 井上仁司先生2023.10.25

ミュージカル学科、ダンス学科、声優学科、ミュージックビジネス学科など、音楽業界に幅広く対応する11学科を擁するのが東京都にある尚美ミュージックカレッジ専門学校。設立は1926年とその歴史は古く、同じ系列に大学もあるため、より深く学びたい人は、専門学校を卒業後に編入学することも可能です。卒業後は、希望通り音楽やエンタメ業界に就職する生徒も多く、授業にのぞむ彼らのまなざしは、未来を見据えて真剣そのものでした。

業界の先輩としてのアドバイスも

自身も米国のフロリダ州ディズニーワールドや劇団四季でダンサー&俳優として活躍してきた井上仁司先生。現在はミュージカル学科と声優学科の学科長を兼任しつつ、ミュージカル学科で実際に歌や演技を教えています。

「僕自身、ダンスを始めたのは大学3年生のときと早くはありません。当時はディスコ全盛期で。バイトの打ち上げでディスコに連れていってもらってそこでハマったんです。その後はアメリカでレッスンを受けたりして、日本に帰ってからずっと現役で舞台に出ていました」。

先生になったきっかけは、「14年前、知り合いのつてで、この学校の系列大学でダンスの指導をしていました。そうしたら『大学や専門学校ってダンスを教える人がいないんだな』ということに気が付いて、自分から履歴書を送りました(笑)」。

生徒に指導する際に気を付けていることは、「性別や体格、性格など、人間って誰一人同じ人間は存在していません。ですから、その人の立場に立って教えるということを心がけています。その学生の立場に自分が入れ替わってみて、その人に一番適した技術の身に付け方を教えるようにしています」。

さらに生徒が目指す業界に長くいることから、業界の先輩としてのアドバイスもするよう心がけているそう。

「あとで振り返ったときに、学生時代を後悔してほしくない。なので今を精一杯、時間を大切にして生きろ、とはしつこく言っています」。