専修学校
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第8回 東京表現高等学院 MIICA 伊東 隆先生2023.12.27

東京都江戸川区にある高等専修学校の東京表現高等学院 MIICAは、中学を卒業した生徒たちがクリエイティブな力を身につけるための高等専修学校です。カリキュラムは、企画立案やプロデュース力などを学ぶクリエイティブ系講座、演劇やダンスなど頭の中のものを表現するための方法を学ぶ芸術表現系講座、英語やコミュニケーション学を学ぶ教養系講座の3つに分かれています。1学年1クラス、約30名程度と少人数で、卒業後はこの学校での学びを活かした職場に就職したり、芸術系大学や総合大学、専門学校などに進学しています。

「生徒を否定しない」をモットーに

商品開発や広告制作など、国内外のマーケティングの現場で活躍してきた伊東隆先生。7年前にこの学校がスタートしたときに、広告・広報担当として学校の運営に関わることになり、その後、模擬授業を担当したのがきっかけで、翌年からは授業も担当するようになりました。

高等専修学校の東京表現高等学院 MIICAは、普通の高校のように教科書がないのが特徴の一つ。授業で使用する「教科書」は、先生が探してきたり、準備したりして、授業を“創っている”そうです。

「社会に出たら、答えのないものに取り組むことがほとんどですよね。だからこそ、答えのないものに、一人で向き合ったり、みんなで考えたりするということを学んでほしいと思っています」

伊東先生は、さらに課外活動としてMCC(MIICA CREATIVE CLUBの略)という活動にも取り組んでいます。これは大学でいうとゼミのような活動で、『学校の外で学ぶ』をコンセプトに、現在活躍しているクリエイターの方たちに話を聞きに行ったり、展示や映画などを観に行ったりしています。

「これまでもポスター展に応募したり映画をつくったりしてきましたが、今後はこの活動がさらに発展して、もっといろいろなものを生み出す活動になればいいなと思っています。とにかく常に生徒の選択肢を広げるのが自分の役割ですから」。