第9回 穴吹パティシエ福祉カレッジ 白井大士先生2024.02.16
香川県高松市にある穴吹パティシエ福祉カレッジは、パティシエや和菓子職人といった食に携わる仕事に就くための知識等を学べる専門学校です。2年間で洋菓子や和菓子、パン作りの知識・技術を学べるほか、バリスタやショコラティエになるための技能も習得できるカリキュラムとなっています。卒業後は、県内外のホテルや菓子店などに就職、地域で活躍する人材を多数輩出しています。
常に生徒に寄り添える存在を目指して
穴吹パティシエ福祉カレッジの出身という白井大士先生。
「小さい頃から家族のために誕生日ケーキを作ったり、食事の用意をしたりするのが好きでした。高校も調理系の学校に進学し、その後、『お菓子も面白そう』ということでこの学校に入学したんです」。
卒業してパティシエとして8年間働いた後、縁あって去年から母校の教壇に立つことになりました。
「もともと人を教える職業に就きたいという思いもあったので、お菓子作りに関わりつつ先生もできる今の仕事には、毎日やりがいを感じています」。
自身の専門学校時代を振り返ると、放課後、教室に残って同級生と練習したり、材料の内容や分量によって、できるお菓子がどうしてこうなるのか、とかを研究したり解明したりするのが、毎日楽しかったそう。
「今はそういう学生たちをサポートするのが自分の役割です。学生が、自分の成長を実感できて喜んでいる姿を見ると、まるで自分のことのようにうれしいです。授業でも、お菓子作りにおいて、どうしてこの分量なのかとか、どうしてこの工程が必要なのか、といった理論を丁寧に伝えるように心がけています」。