第10回　福岡歯科衛生専門学校　 怡土いと美果先生2024.03.06

福岡県福岡市の中心地、天神にある福岡歯科衛生専門学校は、令和元年に創立50周年を迎えた、県内でも歴史ある歯科衛生士の資格取得のための専門学校です。国家資格である歯科衛生士の資格取得のための試験の合格率は毎年ほぼ100％に近いレベル。学生は毎日、座学や実技、実習を通じて資格取得のための研鑽に励んでいます。

歯科医師として15年働いた後、縁あって福岡歯科衛生専門学校の教員になったという怡土(いと)美果先生。

「ここの教員にならないかと声をかけてくれたのが私の高校時代の元教務部長で。『声が大きい人は学校の先生に向いているからやってみないか』とお声掛けいただいたのがきっかけです」。

実際に先生になってみると、特に最初の１～２年目は大変な毎日だったそう。

「『正しいこと』を教えることの難しさを痛感しました。私が働いていた臨床の場で身に付けてきたことと、学校で学ぶことは本当に違うんだなということを目の当たりにしまして。私自身、教科書をもう一度開いて勉強し直しました」。

先生になったからには、とにかく間違ったことを教えてはいけない、という一心で日々教壇に立っていたと語ります。

「教科書的に教えることが、そのまま臨床の場に直結するとは限らないのですが、学生にはとにかく『基本が大事』ということを理解してもらうように心がけています。そのうえで、実際に臨床の場に行ったらこういうケースもあるよ、と。できるだけ学生が興味をそそるような内容も一緒に教えるようにしています」。

モットーは「笑う門には福来る」だという怡土先生。

「笑顔があればたいていのことは乗り越えられますし、笑顔になるためには自分の努力も必要。またそういった努力が実れば幸せになれると思うからです」。