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第15回 早稲田国際ビジネスカレッジ デザイン総合学科 髙橋望先生2026.03.11

テキスタイルの楽しさと、技術の本質を伝えたい

どのようなことを教えているのか

テキスタイルデザインコースで、主に友禅染の技術を教えています。友禅染は、江戸時代に宮崎友禅によって生み出された、日本を代表する伝統的な染色技法です。多くの方が着物の柄を思い浮かべると思いますが、友禅染は細い線で文様を描き、色を染め分けていく非常に繊細で絵画的な技法です。

授業では、糊を用いて線を描き、その線をもとに染め分けていく工程を実際に体験しながら学びます。また、友禅だけでなく、「テキスタイルとは何か」という基礎から、糸の選び方、織り方、染め方によって布の風合いや表情がどのように変わるのかまで、布づくりの根本を理解できる内容を教えています。

どのようなことに注力して教えているのか

専門学校は2年間という短い期間で集中的に技術を学ぶ場です。入学時点で、絵を描いたことがない、デザイン経験がない学生も多くいます。そのため、専門用語はできるだけ噛み砕き、ゆっくり、分かりやすく伝えることを意識しています。特に留学生に対しては、言葉の意味から丁寧に説明し、誰一人取り残さない授業を心がけています。

「向いているかどうか」は、やってみないと分からないもの。だからこそ、まずは体験し、手を動かしながら、テキスタイルの面白さと奥深さを感じてもらいたいと考えています。

この学校の特徴、良さ

この学校の最大の特徴は、染めと織りの両方を、幅広く・体系的に学べることです。2年間という限られた時間の中でも、基本的な染色技法と織りの技術を一通り身につけることができます。

また、テキスタイルを専門として学べる学校は、非常に限られていて、「生地そのもの」を深く学べる環境は貴重です。この学校では、テキスタイルがファッションだけでなく、インテリアや公共空間、車のシートなど、私たちの生活のあらゆる場面に関わっていることを実感しながら学ぶことができます。

学生たちは年齢も経歴もさまざまですが、「テキスタイルがやりたい」「この染めを学びたい」という強い想いを持って入学してきます。その熱意に応える授業ができることも、この学校の魅力の一つです。

学生が社会に出てどのように活躍してほしいか

テキスタイル業界の仕事は非常に幅広く、アパレル、繊維工場、伝統工芸の工房、インテリアや公共空間のデザインなど、さまざまな分野があります。どの道に進むにしても重要なのは、「布がどのような工程で作られているのかを説明できる力」です。

なぜこの糸を選んだのか、なぜこの技法なのか、なぜこの柄なのか。そうした工程や背景をきちんと説明できてこそ、デザインや技術は価値を持ちます。この学校で学んだ基礎と技術を土台に、製品の魅力を自分の言葉で伝えられる人材として社会に羽ばたいてほしいと願っています。自分が関わった布が誰かの暮らしを支え、彩っていく。そんな実感を持ちながら、それぞれのフィールドで活躍してほしいと思っています。