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新型コロナウイルスが専門学校生に与えた影響松本 晴輝(進研アド 専門学校事業部長)

2020 年は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの学校が臨時休業を強いられ、学校再開後も感染防止対策に留意しながらの授業が求められるなど、専修学校の皆様におかれましては、これまで経験されたことのない大変なご苦労があったことと思います。

本コラムでは新型コロナウイルス感染症が専門学校生の学びに与えた影響について、進研アドが専門学校様向けにご提供している【基礎力リサーチ※】というアセスメントのデータを基に考えてみたいと思います。
※基礎力リサーチ概要 http://shinken-ad.co.jp/service/solution4-2.html

まず、専門学校新入生の学力については 19 年度と 20 年度で大きな差は見られませんでした。しかし、学習に対するモチベーションに関しては、「頑張って今の成績を伸ばしたい」と回答する学生の割合が51%から 42%へ減少した一方、「成績を伸ばしたいがどうしたらよいかわからず悩んでいる」が 25%から 29%へ増加し、「勉強が楽しいというわけではないがとにかくやっている」も 10%から 16%へ増加しました。
こうした顕著な変化について、今年度は教員・学生共に慣れていないオンラインを中心とした授業を行う必要があったことや、専門学校生にとって良い学びの動機付けとなる実習が満足にできなかったことなど、コロナ禍によって生まれた制約がその主要因として考えられます。

誰も予測できなかったこの度の新型コロナウイルス感染症の影響で、「例年通りの成功パターンが通用しなくなった」という声をお聞きします。しかし、一方で「Zoom のブレイクアウトルームを使うことで、学生同士のディスカッションが容易に行えるようになった」、「録画した講義を事前に学生に視聴させることで、反転授業が行えるようになった」など、新たな気付きを得られた学校様もありました。 この度の出来事を、改めて教育体制・方針を見直す機会と捉え、高校生が安心して進学・成長できる専修学校となるために何ができるのか、今一度考えるきっかけにすることができれば、AFTER コロナにおいて、これまで以上に強い組織となれるのではないでしょうか。

(メールマガジン第2号(2021.3.15配信)に掲載)