1.本学の特色
本学院の母体は医療法人社団和風会。法人内の病院・施設で実習ができるため、質の高い実習を行えるのが特徴。学院の教員だけでなく、法人内で働く医師や療法士が指導にあたり、今必要とされる即戦力を育てます。
2.カリキュラム
医療法人和風会をバックグラウンドに、現場で即戦力となるセラピストの育成を目指す
本学院の母体である和風会は、救急病院から介護老人保健施設、在宅ケア部門を持つ医療法人。その現場のニーズに応えられるセラピストを育成するために設立されたのが本学院です。だから、医療に携わる者としてふさわしい人格の形成まで考えて、教育・指導に取り組んでいます。「目で見て、手で触って覚える」ことを大切にして、自助具や装具など、実際の現場で使用しているものに自由に触れられる環境を整備しています。作業療法学科・理学療法学科では、3年間で国家試験受験資格を得られるため、早く社会に出られることも特徴です。また、意欲ある学生を支援するための「入学金免除特別入試」「有資格者割引」といった各種学費サポートも用意しています。
入学が決まった方を対象に入学準備プログラムを実施しています。
①介護職員初任者研修
②各学科入学準備プログラム
どちらも任意ですが、受講のメリットとして資格が取得できる、入学前から新入生と交流ができる、基礎知識を身につけることができます。
3.実習
1年次から段階的に実習を行うことで、スムーズに即戦力となるリハビリのプロを育成
作業療法学科・理学療法学科ともに数多くの実習を取り入れており、1年次は施設・見学実習と解剖学実習、2年次は検査測定実習と評価実習、3年次は集大成となる臨床実習を行います。本学院は世界作業療法士連盟(WFOT)の認定校でもあり、その基準である1000時間以上の質の高い実習を取り入れています。また、実習を行う法人内の病院・施設には、数多くの卒業生が就職しているため、「先輩が後輩を育てる」良い学習環境がタマリハにはあります。こうした学校と実習現場の緊密な連携により、実習中の学生に対するサポート体制も整備。まさに「生の体験ができる」医療法人ならではの環境が魅力です。
4.先生・教員紹介
現場経験豊富な講師陣が、一人ひとりの学生を温かく見守ります
即戦力となる人材を育成するためには、多くの現場経験を得られる「実習」と、学生一人ひとりへの「サポート」が重要であると考えています。母体である医療法人のネットワークを活かし、グループ内で働く医師や各療法士が「現場の声」を直接指導し、将来につながる実践的な学びを提供します。また、2名の担任が各クラスを担当し、一人ひとりの個性に合わせた個別指導を行います。ただ「教える」だけではなく、学生を将来の同僚、後輩として温かい心で「育てる」教育が特徴です。
副学院長:作業療法士 林 義巳
~授業の雰囲気~
動画や写真を多く取り入れ、発達や障害がイメージしやすいよう工夫。特別支援学校や保育園での事例も紹介
授業では、乳児期の原始反射や姿勢反応などを動画や写真を見ながら学び、次の発達へ進めるためにどうアプローチしていくかを学生たちが検討します。また実際に体育館で身体を動かしてみて、体感的に身体の動きや運動の機能を学ぶことも。障害や発達をイメージしやすいように工夫された授業を展開しています。
「現場を離れた知識はドンドン古くなる」という考えのもと、特別支援学校の教育支援員や近隣保育園にて発達相談を行っている林先生が、多くの事例を授業に取り入れ、今の現場で求められている作業療法についても伝えています。
~先生の取組内容~
運動機能や感覚に障害のある子や発達障害児に対して、次の発達に繋げるためにどうアプローチしていくか―。それを教えるのが、私が担当している「発達領域」の作業療法です。例えば、寝返りをうてない赤ちゃんに体を使うコツがつかめるように運動を行ったり、物がうまく掴めない子に積木遊びで指のトレーニングをしたり。一見遊んでいるだけのようにも見えますが、遊びのなかで子ども達の発達を促していくことが重要な鍵になってきます。私自身30年以上にわたり、肢体不自由児通園施設や特別支援学校などで子ども達と接してきましたが、最近は保育園や小・中学校の通級指導でも発達障害児へのケアなどで作業療法士の力が必要とされるシーンが多くなってきました。今後ますます教育・保育現場などへ活躍の場は広がっていくと思います。
~メッセージ~
作業療法士の仕事は楽しい!何事にも興味をもってチャレンジしてください
「遊ぶ」ことが子どもの活動。だから、遊べるようにすることが子どもの作業療法といってもいいでしょう。作業療法士の仕事は決まった形があるわけではありません。何事にも興味をもって挑戦できる人を待っています!
理学療法学科教員:理学療法士 西井 琢馬
~授業の雰囲気~
臨床経験豊富な教員陣が指導。基本知識・技術はもちろん現場に出て必要となる患者さんとの接し方も指導
「理学療法評価法」「検査・測定」の授業では、教科書だけではなく臨床現場での経験をもとに指導を進めている西井先生。授業では患者さんの状態を正しく把握するために、まずは基本の知識・検査方法をしっかりと習得することから始めます。さらに、患者さんへの声かけやコミュニケーションの重要性についても指導。「検査でただ数値をとっていくだけではなく、その数値から何が読み取れるかが理学療法士に求められることです。時には医師よりも長い時間を患者さんと向き合う理学療法士。患者さんと信頼関係を築く大切さも教えています」
~先生の取組内容~
「100人いたら100通りのリハビリがある」。これまで病院やクリニックの臨床現場で多くの患者さんと接してきた中で実感したことです。同じ病気やケガであっても、患者さん一人ひとりの痛みは違い、その原因や背景にある生活習慣も違います。だからこそ、私が専門としている分野「徒手理学療法」では、クリニカルリーズニング(臨床推論)を大切にしています。患者さんの痛みの訴えや症状から、仮説に基づき適切な検査を選択してリハビリ計画を決定していくのですが、同じアプローチでは上手くいかないことも多々ありました。リハビリに、必ずこれをやればいいという正解はありません。一人ひとりの患者さんに寄り添い、試行錯誤してオーダーメイドのリハビリを提供していく、それが理学療法士の面白さであり、奥深さだと思っています。
~メッセージ~
医療業界は日進月歩!理学療法士の活躍の場は広がっています
理学療法士の活躍する場所は、医療や介護分野だけではなく、教育・行政・スポーツ・企業など広がりを見せています。リハビリに興味のあるみなさんにぜひ、理学療法の面白さを知ってほしいと思います。
5.在校生紹介
理学療法学科2年 二神 飛羽
目標は、プロ野球や障害者スポーツ分野で活躍できる理学療法士です!
①学んでいること・学生生活
身体の姿勢や動作を学ぶ「運動学実習」の授業に力を入れています。友人とペアになって、ベッドで寝た態勢からの起き上がり、関節の曲げ伸ばしなどを実践。実際に自分の身体で体験するので身体の構造や関節などを理解しやすいです。授業では、先生方が経験した医療現場での事例も聞くことができるので勉強になります!
②これから叶えたい夢・目標
理学療法士として経験を積んで、いつかプロ野球チームのトレーナーになれたら嬉しいです!また、理学療法を学ぶなかで障害者スポーツにも興味が発展してきました。タマリハの先生はフットサルチームや特別支援学校の見学にも連れて行ってくださいます。たくさん現場を見て、理学療法士にできることを勉強していきたいです!
③この分野・学校を選んだ理由
小・中学校で野球をしていたので、将来は何かスポーツに関わる仕事に就きたいと思っていました。一方でケガに苦しむ選手も身近でたくさん見てきたので、そういう人をサポートできる理学療法士がいいのではと考えたんです。
④分野選びの視点・アドバイス
いくつかの学校へ見学に行きましたが、一番授業が楽しかったのがタマリハでした。また理学療法学科だけでなく、作業療法学科、言語療法学科の3学科があることで、多職種との連携が学べることもいいと思いました。
6.充実した設備
本学院には、作業療法実習室や日常動作訓練室、言語訓練室など、各種実習施設や教室を設置している南館、テラスをはさみ、通所介護施設のある西館、水治療実習室や言語聴覚検査室、治療実習室や機能訓練室があり、学生憩いの場のエントランスホールがある北館(写真)があります。
そのほか、自然採光による学院ホールをはじめ、充実した施設が整っています。
2021.03.09
学校法人和風会 多摩リハビリテーション学院専門学校
〒198-0004 東京都青梅市根ヶ布1-642-1