1.学校の特色
札幌歯科学院専門学校は、札幌市、江別市、石狩市、当別町の歯科医師によって構成される一般社団法人札幌歯科医師会が運営母体です。歯科医師会会員約1,340名が、就職・実習の全面サポートを行います。法人内の口腔医療センター(障がい者診療)、会員診療所、大学病院、病院歯科、歯科技工所など、多岐にわたる実習先へ行き、豊富な臨床経験を積むことが可能です。
歯科衛生士科、歯科技工士科の両学科を併設しており、歯科医療の職種間での連携を在学中より学び、必要とされる即戦力を培います。
2.カリキュラム
【歯科衛生士科】
歯科衛生士科では、臨床現場での即戦力となる歯科衛生士育成を目指しています。
見学・臨床実習等を行える施設数が多く、2年次より本格的な臨床実習が始まってからは、大学病院、小児歯科医院、矯正歯科医院、一般診療所など、将来なりたい歯科衛生士の像を意識しながら、様々な実習先にて臨床経験を積んでいきます。
1年次では、法人内併設の口腔医療センターにて障がい者診療について見学実習を行い、基礎知識を身に付けながら、医療従事者と交流し、2年次に向けて、臨床現場を体験します。
1人につき1台のモニター付きのマネキン実習机があり、基礎の実習では先生の手元を確認しながら学べる環境となっている他、臨床実習のユニットも新しいものを導入し、学びやすい環境を整えています。
はじめは、友人からオープンキャンパスに誘われたことがきっかけでした。誘われた時、私はまだ歯科衛生士という職業に少し興味があるだけで、なりたいとまでは思っていませんでしたが、オープンキャンパスで、先生と先輩達の距離感が近く仲良く話しているところをみて、この学校は生徒に親身に寄り添ってくれるところだと感じました。そこからこの学校に通ってみたい、歯科衛生士という職業をもっと知りたいと思うようになり、入学を決めました。
入学後は、入学前に感じていた通り、先生と生徒の関係が良いことに加え、生徒間も仲が良いので、お互いに助け合いながら、授業やテスト、実習を乗り越え、毎日楽しく過ごしています。歯科衛生士になるための技術なども、もちろんしっかりと身につけられます。
【歯科技工士科】
歯科技工士科では、即戦力となる歯科技工士育成を目指し、1年次で基礎知識・技術を深めた後、2年次では専門知識と臨床技術力を高めていきます。実習授業が中心となり、2年次では、歯科技工所や診療所への見学へ行くほか、現場で一般的に使用されているCAD/CAM(※)システムを学びます。 PCで作製した歯の削り出しまでを行う工程は、臨床現場で行われている工程と同じであり、在学中に実践的な経験を積んでいきます。
技術を高めるため、歯科技工実習室の技工机を一新した他、CAD/CAM実習室ではCADソフトを新しいものへ更新するなど、最先端の歯科医療を学ぶことができるような設備が完備されています。
※CADソフト-パソコン上で、CADソフトを使うことで、歯の設計およびデザインを行う
※CAM機-CADソフトで設計した歯をCAM機(3Dプリンタ類似機械)で削り出す
私が入学して強く感じたことは、歯科衛生士科との合同授業での「チーム歯科医療」や、市内開業医の講義による「臨床に沿った授業」など、プラスαの知識と技術を身に付けられるということです。また、札幌歯科医師会立校なので、市内の大学病院や歯科診療所、歯科技工所などの見学先が豊富で、早期に臨床に触れることができ、就職活動でも大変役立つと思います。
学校生活は毎日ハードで、先生方は厳しい時もありますが、とても親切に接してくださり、また、クラスには信頼できる友人も沢山できました。この環境の中で多くのことを吸収し、将来は、患者さんはもちろん、歯科医師、歯科衛生士の方々にも信頼される立派な歯科技工士になりたいと思います。
3.合同授業・合同実習
臨床現場では歯科医師を中心に歯科衛生士と歯科技工士とが連携をとり、一人の患者さまの口腔内の健康を維持しています。両学科での実習を通し、他学科の学生とのコミュニケーションを学び、専門的な職業を「点」ではなく「線」でとらえ、治療の流れを意識して学ぶことが可能です。
例えば、歯科衛生士科の学生が歯の印象採得(型取り)をし、石膏をついで出来た模型から、歯科技工士科がマウスピースを作成するほか、歯科衛生士科の学生から歯科技工士科の学生が口腔内の検診をしてもらい、保健指導をしてもらう等といった授業展開をしております。
2021.11.09
札幌歯科学院専門学校
北海道札幌市中央区南7条西10丁目1034番地