課題解決型学習 プロセスと学習プログラム -地域の調べ方と話し合いの基礎力-2022.11.18
尚学院公務員法律大学校
https://www.spula.ac.jp/
1.目的
本校の所在地である那覇市泊地域に目を向け、地域の課題を調べ把握することを通じて、地域への眼差しを持った未来を切り拓くことのできる人材を育成すること。
2.テーマ
那覇市泊小学校区の地域の資源と課題を調べよう
3.プロセス
地域の調べ方と話し合いの基礎力
・2022年11月7日(月)講座① オリエンテーション/チームづくり
・2022年11月8日(火)講座② 地域の調べ方
参加者自己紹介
・A4用紙へ以下記入
氏名・学年/自分の暮らす地域(市町村)/自分の暮らす地域の特徴・紹介/関心のあるテーマ→<交通>・<防災>・<子育て>・<環境>・<福祉>など
・全員で円になり自己紹介
チームづくり
・A4用紙へ以下記入
→ 地域で気になること・無くしたいこと・変えたいこと(自分の暮らす地域・本校のある泊地域どちらでも)
・3人グループで共有×2回(20分)
・全員で円になり共有(15分)
・全員で話し合い、3チームに分かれる
チームごとのテーマ設定
・泊小学校区において調べる地域課題のテーマ・地域課題の仮設を各チームで設定
テーマについての地域資源・課題
以下を付箋紙に書き出し、模造紙に貼りながら共有
→ 泊地域において、大事にしたいこと・地域の困りごと・地域の資源
チーム発表 チームごとに設定したテーマについて、その背景や思いなど
<交通チーム>
泊地域に限らず、沖縄県は交通の便が悪い。車がなければ、かなり不便。
また、suicaが使えないなど不便な点もある。
泊地域は、狭い道が多くて路線バスが少ないため、買い物など生活上のデメリットが多い。
→何かしら改善点を見つけたい。
Ex. ①泊地域は道が悪い→舗装 ②高齢者多い→路線バス増やす
<子育てチーム>
まず、住んでいる場所が2つの小学校の中間地点で、小学校の区域分けがどうなっているか疑問をもった。
次に、身の周りで子育てに問題を抱えている家庭や不便な点を見つけることができた(保育園不足・送り迎えの大変さ)ので、より興味が出てきた。
<防災チーム>
沖縄は地震が少ないので、地震に対する備えがおろそかになりがち。
また、海が近いので、津波対策が重要。
→有事の際に適切な対処ができるよう取り組みが必要。
ワーク:校区マップから課題と資源の確認
―地域の調べ方と話し合いの基礎力 第1~2回を終えて― 授業の魅力やおもしろさ
→学生にとって
① 通常の授業、つまり教員や教科書、オンライン上から情報を受動的に受け取る、のではなく情報を自ら探しに行く、調査し人に聞き、自分でまとめることにより、情報を「足でかせぐ」やり方を学ぶことができる。
② 地域課題を知り、その解決法を(仮に不十分であったとしても)探るという経験が、将来、自らが住む地域の課題解決を考える材料になる。(学生目線から、地域の「生活者」目線へ)
③ 学生が調査結果を発表することは、今後の通常授業のみならず、将来の採用試験等での面接・発表の生きた訓練となる。
→講師にとって
① 1~3年生という学年をまたぐ形での学生同士の「協働」作業が、学生自身に短期・長期でどのような効果をもたらすかを確認することができる。
② 普段の講義とは異なる課題解決型学習に講師も参加することにより、学生目線で課題解決に向けて考えることは、講師自身も新たな物の見方・視点が得られることになり、講師の成長にもつながる。また、講義への波及効果も考えられる。
★地域インタビューフィールドワーク(2023年1月実施予定)
→ワーク:ステークホルダーマップづくり
→地域を知るために「調べる」・調べたいことの洗い出し
2022.11.18
尚学院公務員法律大学校
沖縄県那覇市泊2-16-3 3F.4F