専修学校
関係者向け

実習紹介~花と緑の空間づくりのプロフェッショナル育成~2021.03.12

岐阜県立 国際園芸アカデミー

三つの専攻コースで花と緑のプロフェッショナルを育成します。

本校には、花き生産コース、花き装飾コース、造園緑化コースの3コースが設置されています。
花き生産コースでは、花き生産のプロフェッショナルを育成します。学生自ら栽培計画・圃場管理を行い、生産物の市場・直売所出荷により植物を「商品」として扱う考え方を身に付け、生産現場における総合的マネージメント能力を養成しています。
花き装飾コースは、フローリスト、いわゆる「花屋さん」のプロフェッショナル育成のためのコースです。人を癒すデザインを生み出すために、1本1本の花の特性を知ることから始め、技術の基本を土台に経験を重ねる事が必要になります。基本から実践的な授業で作品制作を繰り返し、想像力、実践力を兼ね備えたフローリストの育成を目指しています。
造園緑化コースでは、造園、庭造りや空間創造について学びます。造園(ランドスケープ)とは主に植物や石材、木竹といった自然素材を使いながら、快適環境(アメニティ)を創造することです。庭園や公園、街路樹、屋上・壁面緑化、ビオトープなどといった造園空間は、人々に潤いと安らぎをもたらし、環境を改善します。
造園緑化コースではこれら空間を設計、施工、管理・運営するための知識や技術、感性について学びます。

花き生産コース実習紹介

花き生産コースに所属する1年生後期の実習に、「花き生産流通実習」があります。4,5人のグループで、指定された品目・品種を出荷できる状態まで生産管理する課題に取り組みます。何もしなければ徒長したり肥料切れしたりする植物に、どのような管理をすればよいか?よく観察し、よく考え、時には失敗もして学びを得ていきます。学生の自主性を引き出すために、教員は「聞かれれば答える、聞かれなければ助言しない」ようにしているのも実習のポイントです。

花き装飾コース実習紹介

花き装飾コースの実習には、フラワーデザイン実習があります。花束などのアレンジメントを学ぶ会や、リース等の作成の他に、テーブルコーディネート等の空間全体を意識した実習もあります。
2020年11月27日に実施したフラワーデザイン実習Ⅱでは、クリスマスパーティーを想定したテーブルコーディネートを学びました。テーブルコーディネートとはおいしく食べるための食空間を作ること。テーブルコーディネートにおける花の役割とは、季節感のある空間を演出し色を添え料理を引き立たせること。食事をする人の満足感や特別感はテーブルコーディネート次第なのです。この実習では、クリスマス、ということで、クリスマス花材に欠かせないスギやヒバを使い、アレンジメントとフライングリースを制作しました。

造園緑化コース実習紹介

造園緑化コースでは、毎年「2級造園技能検討対策実習」という、検定取得のための実践的な実習を行っています。毎年夏の暑い時期に集中的に実施し、検定合格に向けて一丸となって取組みます。実習では、技能を習得する、ため試験課題を練習します。

竹垣の結び方、縁石・敷石・飛石を据えて、植栽、整地で課題が完成するところまで実践します。例えば敷石、飛石はそれぞれかなりの重量があり、定められた高さ「ちり」に合わせるよう土を調整するのに苦労します。最後に植栽、整地を行い完成します。試験ではこれを2時間30分で行わなければなりません。確実に合格できるよう、技術を高めます。

2021.03.12

岐阜県立 国際園芸アカデミー
〒509-0251 岐阜県可児市塩1094-8