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OCT教員 大阪府建築士会主催令和4年度大阪建築コンクール大阪府知事賞を受賞!2023.06.27

大阪工業技術専門学校
https://www.oct.ac.jp/

大阪府建築士会主催・第66回大阪建築コンクールにて、本校教員の岸上純子先生が大阪府知事賞を受賞されました!

岸 上 純 子/ Junko Kishigami

■建築家・一級建築士 S P A C E S P A C E 一級建築士事務所

■大阪工業技術専門学校特任教員

●大阪建築コンクールの概要

「建築士と社会とのかかわりを通じて建築作品を評価し、その優れた実績をたたえ、建築作品の設計者である大阪府建築士会正会員または大阪府在住もしくは在勤の設計者を表彰する。」

募集対象は、近畿二府四県に位置する過去5年以内に竣工した建築で、建物の種類・規模は問わない。

●受賞物件の紹介

「SPACESPACE HOUSE+ローリングタワー屋台」

SPACESPACE HOUSEは、私の事務所兼自宅で、現代において設計事務所というビルディングタイプと建築のデザインと建築家という職能が、まちや社会に対してどうアプローチし、いかに貢献するのかということへの実験と挑戦の形です。

大阪の中心街にあるにも関わらず人通りの疎らな商店街の中心部に大正2年から建つ長屋を、事務所併用住宅として改修しました。

当初の下駄履き住宅の形式を更に進め、設計事務所と住居の大きな2部屋を積み重ねた形式としました。外観については、高さや軒、雨戸レール等の商店街と連続する水平ラインを残したまま綺麗にする程度の改修に留めています。

シャッター街となった商店街に光を灯すように、まずはシャッターを取り除き大きな窓を取り付けました。また、内外に入り組んだ窓台はベンチや駐輪スタンド・ショーウィンドーの様な人と物の居場所を作り出します。

そして、この窓は「見られるための窓」でもあります。えんじ色のカーテンを開けるとショーウィンドーは室内全体に拡大されます。展示されるのは建物の歴史、リノベーションの方法や事務所の活動、記録、生活等です。

●OCTの授業を通して岸上先生から学生へ伝える想い

建築と設計者の役割はどんどん変化してきています。設計者はただ建物を設計すればいいのではなく、その建物が社会やまちに対してどのような影響を与え、どのような役に立つのかを考えなくてはいけません。

まちも建物も人もどんどん変化していきますし、変化させることができます。

建築はそのような可能性を持っています。良くも悪くもまちを変えてしまえるのです。 だからこそ、少しでも社会やまちが良くなるような建物に関われるような人に、みなさんにはなってほしいと思います。 

建築設計学科 「設計製図Ⅱ」 授業風景

2023.06.27

大阪工業技術専門学校
大阪市北区天満1-8-24