専修学校
関係者向け

OBOG INTERVIEWお客さまの望むシステムを最新の技術をコーディネートして要望以上のものに作り上げる

野島 洋平 (のじま・ようへい) さん

富士通株式会社 社会インフラビジネスグループ 第四システム事業本部 第一システム事業部 第三システム部
(ご所属は2019年時点の情報です)

学校法人電子学園 日本電子専門学校

今の仕事の内容は?

一言でシステムエンジニアといっても、その立ち位置はさまざまです。基本的には、システムの開発に伴い、お客さまの要望を仕様書にまとめる“お客さま寄り”と、その仕様を開発側に伝えるための設計書を作成する“開発者寄り”に分けられます。それでいうと、私は後者のシステムエンジニアです。 この仕事には、システムに関する知識や技術はもちろんのこと、情報をよりわかりやすく伝える能力も必要です。

今の仕事を選んだきっかけは?

昔からものづくりとゲームが好きで、「自分でゲームを作ってみたい」と思ったのがIT系の仕事に進む最初のきっかけです。また、高校の情報リテラシーの授業で、簡単なプログラム作成を体験したことで、「ゲーム開発者になる」という夢が、より現実的になりました。 システムエンジニアという職に就くことを決めたのは就職活動のとき。先生から推薦していただいたのが、学校に募集がきていた大手企業のシステムエンジニアだったのです。先生から詳しく話を聞き、これまで学んだプログラミングの知識を生かしつつ、自分が思い描いていた仕事よりも、さらに大きな仕事に携われる可能性を感じ、システムエンジニアの道を決断しました。

今の仕事のやりがいは?今後の夢や目標は?

プロジェクトメンバー全員で作り上げたシステムを、「本当に導入してよかった」とお客さまから言っていただけることが、この仕事における一番の喜びですね。2016年、私がリーダーを務める開発チームが携わった「石川県河川総合情報システム」のプロジェクトが、「グッドデザイン賞」*を受賞しました。よりわかりやすく情報を提供するため、ウェブデザイナーをメンバーに招いて開発するという新しい試みを提案して実現したものです。デザイナーと一緒に作り上げた情報デザイン、ひいてはシステム全体が社会から高く評価されました。お客さまからも「使いやすい」と喜んでいただき、「あのシステムはどこが作ったのか?」と他県からの問い合わせもあったほど評判になったこともうれしかったですね。
*グッドデザイン賞/「くらしや、社会を豊かにしうるデザイン」に対して与えられる賞。

卒業した専修学校を選択した理由は?

実は高校卒業後、ある有名大学の理系学部への進学を志望して浪人をしていました。その時にあらためて考えたのです。私が求めているのは、プログラムの実践を学ぶこと。であれば、直接的な学びのある専門学校の方が自分に合っているのではないかと思ったのです
まず国家資格を取ることを目標に、そのためのカリキュラムがある学校を選びました。オープンキャンパスでたくさんの学校を見て回り、最終的に日本電子専門学校を選んだのは、最新の設備環境が整っていたから。技術は日々進化しています。ここなら最先端の技術力が身に付けられると考えて決めました。

専修学校時代の思い出は?

私が所属していた学科では、情報処理技術者試験という国家試験の受験を前提としたカリキュラムが組まれており、学ぶこと全てが新鮮でした。なかでも、1年次から「C言語」というプログラミング言語を学び、「OS」というコンピュータを動かすためのソフトウエアを自分の手で作成したときは、学びを形にする喜びを実感することができました。また、成績が良かったので、授業以外に実施される資格取得専門の講座も受講でき、情報処理技術者試験のうち基本情報技術者試験、ソフトウエア開発技術者試験(現:応用情報技術者試験)に合格。在学中にそれらに合格できたことは、就職活動の際に大きな強みとなりました。なお、文化祭や体育祭などをとおして、学科内外に多くの友人ができ、彼らとは今でも定期的に情報交換を行っています。

学校での学びが活かされている仕事の場面は?

例えば、ただ「水位が一定基準を超えました」と伝えるだけでは十分な情報とはいえません。逃げればいいのか、待機すればいいのか、住民にとってわかりやすい指示が求められます。どのような形で、どのような指示をするのが適切か、自治体に提案するのも私たちの仕事です。その際、やはり経験から得られる知見がものをいいます。2年制の専門学校を卒業し、大学を卒業するより早く経験を積み始めることができたことは、少なからず自分のプラスになっていると感じています。

2021.03.09

学校法人電子学園 日本電子専門学校
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