専修学校
関係者向け

OBOG INTERVIEW介護・支援の方法は十人十色。利用者の数だけ、覚えることはたくさん!

田川 美奈子(たがわ・みなこ)さん

社会福祉法人 カメリア会 特別養護老人ホームカメリア(ご所属は2019年10月時点の情報です)

学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校

今の仕事を選んだきっかけは?

高校は東京都立忍岡高等学校・生活科学科で、「給食の時間が苦手な子どもが、喜んでくれる給食をつくりたい」と思い、栄養士の資格取得と調理師になることを目標に入学しました。
3年間、調理の勉強(栄養素の計算や献立づくりなど)をしたものの、「細かく計算されたお料理づくりは自分に合わない」と感じ、調理師になることをやめて就職を検討。看護師の姉の影響で「資格を取得しておく方が将来自分のためになる!」と考えて、日本福祉教育専門学校・介護福祉学科に入学しました。

今の仕事のやりがいは?今後の夢や目標は?

私は特別養護老人ホーム*1で、ショートステイ*2という短期的に入所いただくご利用者の介護・支援サービスを担当しています。ご利用者は認知症などで介護を必要とする高齢の方々です。また短期で人が入れ替わるので、一人ひとりの状況を把握し、それぞれの方に適したケアを行うのが大変。ですがその分、介護職としての経験値が上がるので、やりがいがあります。認知症の方が再入所にいらした際、私の名前を憶えていてくれたりすると、やっぱりうれしいです。また、一緒に働く先輩たちとは家族のような関係。仕事がうまくいかないと感じたとき、なぐさめ、励ましてくれます。介護職としての働きがいと、よい仲間がいるからこその働きやすさが、この仕事のよいところです。
これからの目標は、ショートステイのご利用者が「またここに来たい!」と楽しみに思ってくださることです。それからご利用者や一緒に働くユニットの仲間にも頼られる存在になりたいと思います。今は一緒に働いている仲間が大好きだし、働きやすいので、職場を替わりたいと思いませんが、いつかデイサービスやグループホームの仕事もして、介護職としての経験を増やしていきたいですね。
*1 特別養護老人ホーム : 一人で生活することが難しいお年寄りの方が入居して、日常生活を送る施設。
*2 ショートステイ : 30日間までの短期間、施設で食事や入浴などの支援を受けるサービス。

卒業した専修学校を選択した理由は?

介護は将来困らない分野だと思うから。少子高齢化の時代、介護職は要になる職業だし、やりがいのある介護の仕事をずっと続けていきたいです。資格がすべてだとは思いませんが―国家資格を取るということは、そのために基礎をきちんと学ぼうとするし、実習を繰り返し受けるので仕事になじみやすく、お給料面でもちょっと得できる(笑)と思います。

専修学校時代の思い出は?

介護の実習で、デイサービスセンターや障害者福祉施設、特別養護老人ホームに行き、職員の方に付いて、ご利用者のケアをお手伝いしました。私は移乗介助(ベッドから車いすなどへの移動)が苦手で、実習のときにひたすらその練習をさせていただきました。

学校での学びが活かされている仕事の場面は?

介護技術は、学生時代に完璧にできなくても働き始めてから経験を積んでいけばよいと思います。ショートステイはご利用者の入れ替わりが多いので、新規の方が来たときは「以前ご利用になられたあの方と麻痺しているところが似ているから、同じようにやってみようか」など臨機応変に考えます。こういった“応用力”を支える基礎を学生時代に鍛えておくと、その後で差が出てくると思います。
また、私は緊張しがちで、実習先では、いつもカチンコチン。もっと吸収できるものは吸収するぞ!くらいの意気込みで挑む勇気があればよかったなと。学生時代は余裕がなく、音楽療法や手話コースなど、ほかの授業を受けなかったんです。介護福祉士だけでなく、よりご利用者さまのお役に立てるよう介護職につながるほかの勉強もすればよかったなと、仕事を始めてから感じています。

~ 未来の後輩へのアドバイス ~

専門学校のよい点は、設備が充実していることと、実習先とのつながりが強いこと。ベッドの台数が多いので、介護職の大事な仕事である移乗介助(ベッドから車いす、車いすから浴槽などへ乗り移るお手伝い)の練習が十分できるし、集中して勉強できるカリキュラムだと思います。また実習先とつながりが強く、卒業生がたくさん働いているので、実習中も“学校の先輩”にいろいろ教えてもらうことができます。実務に直結する学びをしたい、手に職・資格を身に付けたいという方は、専門学校が合うのではと思います。

2021.03.09

学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
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