専修学校
関係者向け

OBOG INTERVIEW病院の中で親子の笑顔が見られる瞬間がやりがい

山川 琴美(やまかわ ことみ)さん

小児科の受付事務(医療法人社団さいわいこどもクリニック)

東京保育医療秘書専門学校 医療秘書科

今の仕事の内容は?

現在、小児科の受付事務の仕事をしています。
受付、お会計、次回の予約、電話対応などの基本的な業務を主に行なっています。

小児科ならではの業務として、保護者の方がお手伝いを必要とされている時には声をかけ、お子様をお預かりして一緒に遊ぶこともあります。また、診察に介助が必要になることも多いため、その介助も事務員が行うこともあります。
クリニックにはさまざまな職種の方がいるため、他部署との関わりも多く、いろいろな仕事にチャレンジ出来るのでとてもやりがいがあります。

また、小児科の受付事務の仕事以外に、私個人の仕事として、母校の専門学校で後輩たちに向けて就職活動や実習についてお話しする、講演会のお仕事を定期的にさせて頂いています。

今の仕事を選んだきっかけは?

もともと子どもが大好きで、子どもに携わる仕事をしたかったのですが、お世話をしたいというよりは子どもたちの笑顔を守りたい、怖い思いや辛い思いを誰1人してほしくない、そんな思いの方を強く持っていました。
医療秘書科で学んだ私には、実際に子どもたちの病気を治したり、注射の痛みをなくしたりすることはできませんが、受付事務員として笑顔で優しい気持ちを持って仕事をすれば、何か子ども達のためになったり、安心を与えたりすることができるのではないかと思いました。
そこで、あえて私は子ども達にとって怖いイメージのある、小児科の病院を勤務先に選びました。

今の仕事のやりがいは?今後の夢や目標は?

やりがいを感じる時は、病院の中で親子の笑顔が見られる瞬間です。

病院は子どもにとって怖いイメージがあるとお話ししましたが、保護者の方にとってもそれは同じことです。
子どもの具合が悪くなれば、保護者の方も心配で不安な気持ちになります。そして、看病で寝不足になったり、風邪をもらってしまったりと精神的にも身体的にも辛いものなのです。

そんな中で、何かお手伝いやお声掛けをさせて頂いた時に、「ご丁寧にありがとうございます。助かりました。」などと言っていただき、安心した顔や笑顔が見られると、ほんの一瞬でもこの親子にとって良いことができたのだと嬉しくなります。

子どもが笑ってくれることが嬉しいのはもちろんですが、その子どもが大好きな保護者の方が辛い顔をしていては子どもも心から笑顔になれません。
ですので、私はこれからもご家族皆様の笑顔を見るため、安心につながる対応を心がけていきます。

今後の目標は、有難いことに他職種の方と一緒に仕事ができる環境なので、事務的なこと以外の知識を沢山身につけて、どんなことにも対応できるような受付事務を目指しています。

そのために「自分の仕事はここまで」とできる範囲を決めず、誰もやってないなら私が一番にやろうという精神で、世間一般的な医療事務の仕事のイメージも変えていけたら良いなと思います。

卒業した専修学校を選択した理由は?

東京保育医療秘書専門学校に入学する前は、大学に通っていました。

大学時代は、はっきりとした目標もなく、なんとなく過ごしていましたが、ある日将来のことがすごく不安になり、自分のやりたいことを見つけて極めたい!そう思い専門学校を探しました。もともと医学に興味があり、幼い頃から病院の受付のお姉さんに憧れがあったので医療事務の仕事を目指そうと思いました。

そして何校か専門学校を見学した後、資格取得サポートがしっかりしているところや、学校の温かい雰囲気、快適に勉強できる環境に惹かれたため、東京保育医療秘書専門学校を選びました。

専修学校時代の思い出は?

東京保育医療秘書専門学校には、三フェスという姉妹校も集まって行う大規模の体育祭があります。高校で体育祭は終わりだと思っていましたが、少し大人になってからやる体育祭は、また別の楽しさがありました。当日は、あまりにも応援に熱が入りすぎて、隣にいた友達に、大声で耳が壊れるかと思ったと言われたのを今でも覚えています。私にとって青春という言葉そのもののような時間でした。

学校での学びが活かされている仕事の場面は?

東京保育医療秘書専門学校は、医療事務として必要な知識をしっかり教えてくれる学校であるのはもちろんですが、マナーと礼儀を厳しく教えてくれる学校でもありました。
医療事務は人と人が関わるお仕事です。学校で学んだことのおかげで、スタッフの方にも患者様にも、親切で礼儀正しい人と言っていただけることが増えたように感じます。

また、東京保育医療秘書専門学校には、【未来デザインプログラム】という授業がありました。自分を分析し、目標を定め、それをどう実現していくのかを考えるための授業です。そして、それをより良い形で実現するためのアドバイスもくれる授業でした。

例えば、やりたいことがあれば声に出して断言する「言霊」や、相手も自分も良い形で終われるような「WIN-WIN」が終着点になるような言動をする、など。他にもありますが、この授業で学んだ考え方が根本にあることによって、私は職場で良好な関係を築いてお仕事ができているのだと思います。
「毎日仕事が楽しい」と思えることは、当たり前の事のようで難しいことだと思います。私はそれを三年間毎日思うことが出来ています。専門学校で学んだ心が活かされているのだと思います。

~ 未来の後輩へのアドバイス ~

私は、医療事務は計算をひたすらする仕事だと思っていました。でも実際には、たくさんの職種の方と支え合い、助け合いをしながらお仕事ができるので新しい発見が沢山あります。医療行為ができるわけではないけれど、私たち受付事務にしかできないことも沢山あるのです。少しでも医療事務に興味がある方は、ぜひ患者様にとって安心できる病院を作ってください!

2021.12.14

東京保育医療秘書専門学校
東京都立川市曙町2-18-15
https://www.sanko.ac.jp/tachikawa-med/