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OBOG INTERVIEW“意味ある作業”を共に探す作業療法士の仕事に強い魅力を感じ、進路を選択

宮本 年也さん

阪奈中央リハビリテーション専門学校 作業療法学科 学科主任

学校法人栗岡学園 阪奈中央リハビリテーション専門学校 作業療法学科

今の仕事の内容は?

約10年前から教員として、再び母校である阪奈中央リハビリテーション専門学校でお世話になっています。現場で学んだ事柄を再び理論と結びつけ学生に伝えていく仕事です。この仕事をしていると現場にいるときにはわかっていなかった知識が数多くあったことを痛感します。また、学生さんからの疑問は大変参考になります。時折、即答できない質問をしてくれる学生さんがいますが、その時は一緒に調べ、議論し、答えを探すことを心掛けています。
作業療法士になるために取得した単位と、卒業後の研究実績で入学できる社会人大学院があることを知り、阪奈中央リハビリテーション専門学校で勤務する少し前から臨床で働きながら学びました。同校では、リハビリテーションの制度改定が制度を利用する患者様へ与える影響について研究をし、修士・博士課程を修め博士号(創造都市)を取得しました。これらの経験は現在とても役に立っています。
振り返りますと、作業療法士の資格を基に、多くの職場を経験し、たくさんの患者様と出会い、役割や知識・技術、やりがいを得ました。作業療法士の資格を取得して職務経験を積むことで、多くの道が開けるといえるでしょう。

今の仕事を選んだきっかけは?

高校を卒業し、作業療法士を目指して阪奈中央リハビリテーション専門学校に入学しました。高校3年生のときに大学の進学も視野に入れましたが、早く技術を身につけ医療職に着きたいという思いで、同校の学校説明会へ行きました。うつ症状で生きる意味を見失っていた患者様が、“意味のある作業”に出会うことで、ミルミルと笑顔が戻り、あきらめていた活動を少しずつ再獲得していく。そうした事例の話を聞きました。その“意味ある作業”を共に探す作業療法士の仕事に強い魅力を感じ、作業療法の道に進むことにしました。

今の仕事のやりがいは?今後の夢や目標は?

2021年には26期生が入学を迎えます。時代は変われども、入学する学生には、やさしさと心の奥に熱意と意欲が強くあることを確信しながら、ともに勉強する毎日です。

専修学校時代の思い出は?

阪奈中央リハビリテーション専門学校では、専門職である作業療法士としてのプライド・責任感・厳しさと患者様へのこの上ないやさしさをもった専任教員の先生方から、たくさんの技術や知識、そして自分で学んでいく術を教わりました。また、同年代や社会人経験のある幅広い年齢層の学生に囲まれ、専門教育以外にも様々なことを学びました。
1年生の時、解剖学や生理学の用語がわからずに先行きが見通せず、不安に駆られることもありました。しかし、学年が上がるにつれて作業療法専門科目を学ぶことで知識がつながり、勉強をすることが楽しいと実感したのが昨日のことのようです。2年生の後半からは長期の実習の連続で、現場の作業療法士の心のケアも含めた技術に目を見張るうちに、気づけば3年生の後期、卒業と国家試験です。専門学校の特徴のひとつで、学生はクラス単位で学びます。クラスメイトと一丸になって国家試験対策を行いました。卒業生全員が作業療法士の国家試験に合格しました。

学校での学びが活かされている仕事の場面は?

卒業後は、病院・介護老人保健施設・特別養護老人ホームで臨床経験を積みました。はじめに勤めた病院は、実習で3年生の時にお世話になった施設でした。尊敬する実習指導者がそのまま上司となり、たくさんの先輩方から職務を通して技術を教わりました。同期とは頻繁に飲み歩きながら、どうすれば担当する患者様がよくなるのか意見をぶつけ合っていました。技術職としてのやりがい、楽しさ、難しさを常に感じ過ごしていたように思います。
その後、ご縁があり、別の施設で作業療法部門を管理したり、リハビリテーション科を立ち上げる仕事に携わりました。多くの同僚たちと数多くの患者様に効果的に作業療法を提供していく方法について考え、仕組みづくりを行いました。こうした仕組みづくりに携われることも作業療法士の魅力の一つだと思います。

2021.03.09

学校法人栗岡学園 阪奈中央リハビリテーション専門学校
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