OBOG INTERVIEW命を預かる責任の重い仕事ですが、楽しむことが大事と思って働いています
野口義孝(のぐち よしたか)さん
レール敷設・交換の施工管理(JFEテクノス株式会社レール溶接事業部)
日本溶接構造専門学校 溶接・検査技術科
今の仕事の内容は?
新幹線などのレールを新たに敷設したり、交換したりする作業の管理をしています。
列車が運行する限りは発生する仕事なのですが、必要とされる技術の精度は非常に高く、1~2ヶ月練習すればできるというものではないため、担い手の不足に非常に苦心しています。人手不足を補うために機械化が加速しており、私もガス圧接工法(*)を自動化する機械の開発に携わっていますが、まだまだ自動化は難しいです。
(*) ガス圧接工法:ガス炎で加熱し強い圧力を加えて接合させる方法
入社してしばらくは、現地で作業服が汚れるような仕事をしましたが、その後、その仕事の責任者となり、さらにその現場を管理するようになり、今では、路線単位で管理をするようになりました。
最初は現場に出るのに必要な資格取得のための訓練から始まり、資格の取得には他の人の2倍時間がかかりましたが、上司の助力を得て取得することができました。
溶接と検査それぞれ現場で仕事をするには資格が必要ですが、特に検査は、資格所持者の判断のみで検査結果の合否が決まりますので、とても責任が重いです。
当社は、個別商店のように、最終的には一人で全部を管理するようになるため、個人にかかる責任はとても重いのですが、その分、きちんと上司が成長を見守ってくれます。具体的には、キャリアアップの前に、実際にその仕事を担当してみた上で、問題なく担当できると確認されたらキャリアアップの打診がされます。卒業から20年ぐらい経ちますが、きちんと段階を踏んで仕事ができるように成長させてもらいました。

今の仕事のやりがいは?今後の夢や目標は?
車両、特に新幹線が走り続けるレールを維持するというのは、技術的にとても難しく、また乗客の命を預かる責任のある、やりがいのある仕事だと思っています。たまにレールが見えるところで自社のマークを見つけると「あっ、やっているな」と感じがします。
現場では、一晩で溶接し、試験し、判定します。自分達の行った溶接について「だめでした」と報告しなければならないときは、本当に辛いです。他社に言ってもらった方がまだ楽と思うこともあります。それでも、人の命がかかっていますので、欠陥を決して見落とさないように、責任を持って仕事にあたっています。万が一のことも無いように、だめなものは「だめでした」と言い続けています。
また、社内で管理側の立場になると、工事の成功だけではなく、会社としての利益も考えなければなりません。加えて、今は、若手の育成にも手探りで取り組んでいます。それぞれ一朝一夕でできることではないですが、楽しむことが大事だと思って頑張っています。
卒業した専修学校を選択した理由は?
入学時は特に何かやりたいと思っていたわけではなく、フリーターでも良いくらいに思っていましたが、親から強く言われて入学しました。
専修学校時代の思い出は?
がんばって勉強した、というよりはよく皆で遊んでいました。
それでも、初めて溶接をしたときには、「これ感電したら死ぬ」と思い、気が引き締りましたし、PT(表面の微細な傷を検査する非破壊検査方法)では何もないところに傷がはっきりと赤く浮かび上がってきて、面白かったです。また、UT(超音波で内部を検査する方法)の先生には、普段から本当に気を配って頂いていたので、その先生の授業はがんばりました。
学校での学びが活かされている仕事の場面は?
専門学校で学ぶ学科は、全て資格取得に、またその先の仕事に、そのままつながっていると思います。私の現在の仕事では、主にPT、UTを行いますが、授業でやったことそのままです。授業がそのまま活かせる仕事がある、というのが専門学校だと思います。溶接技術や施工管理についても、基礎が身についているというのは、仕事をする上で本当に強いです。資格は必要経験年数があるので、在学中には取れないかもしれませんが、業務を理解する上で必ず活きる知識です。
~ 未来の後輩へのアドバイス ~
溶接や建設関連は資格がないとできない業務が多く、逆に言えば資格があればできることが増えます。若い頃は現場で働ければ良い、という気持ちになりやすいですが、管理職は収入が違いますし、ある程度年齢を重ねた後の現場作業はかなり辛いだろうと思います。その意味でも検査や施工管理の資格を取得し、いざという時、管理する側に回れるようになっておいた方が良いと思います。後は、上手くいったら喜び、失敗したら悔しがって、何でも楽しむのが一番だと思います。
2022.02.28
日本溶接構造専門学校
神奈川県川崎市川崎区本町2-11-19
http://school.jwsc.or.jp/


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